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心療内科を標榜してるけど・・・

2006年06月25日 / 日曜日 / PM 7:56

「身体の調子が悪くて漢方を飲んでみたいけど、心療内科にかかっていいの?」
「漢方には興味があるんだけど、心療内科にかかると薬しか出してくれないでしょう?」
という声をときどき聞きます。

でもご心配なく。
南青山心友クリニックは心療内科を標榜していますが、精神科のようにこころの問題や病気、内科のように心が原因で起きる体の症状(いわゆる心身症)に限定しているわけではありません。

プロフィールや以前のブログで書いたように、私自身が内科出身で、内科領域の専門的なことだけでなく、救急医療や離島医療のように診療科の枠を超えたプライマリ・ケアから、ホスピスやターミナル・ケアまでいろんな分野を経験してから精神医学や心理学に踏み込んだので、精神科の先生が標榜される心療内科や、内科の先生がやっている心療内科とはちょっと雰囲気が違うのです。

こころの領域では、心理やスピリチュアリティを大切にしていますから、来院される方の多くは家族関係、恋人や友達や同僚との人間関係、あるいは仕事のキャリアの悩み、本当の自分探しなど、誰もが一度は直面するようなことの相談が大部分なのです。また身体の領域では、生活習慣病のコントロールだけでなく、たとえばガンや慢性疾患のセカンド・オピニオンの相談や婦人科系の悩みなどにも対応が可能なのです。

このように南青山心友クリニックでは、こころもからだも一つと捉え、「あなた」というひとりの人間が向き合う問題に一緒に取り組んでいきましょうというスタンスを大切にしています。ですから、もちろん西洋医学の薬も使いますけど、漢方医学の心身一如の考えがすごくぴったりなので漢方薬を多用しているのです。

漢方医学や東洋医学の考え方は、西洋医学とは全然違うのです。西洋医学では正常と異常(病気)がきっちりと分かれており、病気は悪いモノだから、何が何でも治療しなくてはなりません。でも東洋医学ではバランス(調和)の乱れがあるのかどうかを重視します。バランスが取れていれば、西洋医学で言う病気があってもOKなのです。たとえば、高血圧の方が降圧剤を飲んで、血圧が安定している状態。高血圧という病気が治癒したわけではありませんが、血圧が高い状態(バランスの乱れ)がコントロールされた状態、これが東洋医学でいうバランスが取れた状態なのです。

東洋医学では診断の過程がそのまま治療にも結びついています。例を挙げると、聞診、問診(心理カウンセリングや心理療法に相当)があり、気・血・水の状態を診る切診(脈診、触診、腹診)が、そのまま推拿(すいな)という経絡(けいらく)や経穴(けいけつ)への刺激とか、気のバランスを整えること(気功、癒気)に結びついているのです。クリニックに通っていらっしゃる方は体験されていると思いますが、脈診、触診、腹診が終わったら、不思議と症状や悩みが軽くなっているでしょう?これが診断と治療が一体になった東洋医学の特徴。そのうえで、さらなる心身のバランスが取れた状態を実現するための方法に漢方薬があるのです。

内科や精神科という診療科では対応できない心身のバランスの乱れ、疾患ではない心身の不調、そういう状態に身体と心の両面から西洋医学と東洋医学の2つの視点でアプローチするのが南青山心友クリニックです。むしろクリニックというより、心と体の悩み相談所、自分自身という自然(ネイチャー)を回復する場所と言った方がぴったりかもしれませんね。

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